乳腺外科

乳腺外科

乳腺外科とは?外科との違いは?

乳腺外科の診療とは、「乳腺の疾患を診療する科」です。

具体的には乳房の痛み・違和感・しこり・乳頭からの分泌物・わきのしこりなど乳房に症状のある方、乳がん検診、乳がん検診の精密検査、乳がん手術後診療をします。

一方、外科は扱う内容が幅広く、胃や腸などの消化器官から痔や乳腺についても取り扱っています。つまり、乳腺外科は外科の一部であり乳腺に特化した診療科ということです。

年齢階級別罹患数

資料:国立がん研究センターがん対策情報センター

日本では、乳がんにかかる人が増えており、女性が罹患するがんの中では最も多く、2017年の統計では約9人に1人が罹患します。

乳がんは「早期発見・早期治療」で治る可能性の高いがんです。当院では高い画像診断技術だけでなく、乳腺外科医として女性の健康と向き合い、迅速で的確な診療を心がけています。

乳房の痛みやしこり、違和感が気にかかる方や乳がん術後の方、精密検査をご希望の方は当院にご相談下さい。

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乳房のしこりや分泌物、できものなどの症状にお悩みの方はご相談ください

乳房のしこりや分泌物、できものなどの症状にお悩みの方はご相談ください

乳房にしこり・痛み・違和感を覚えても、それが良性なのか悪性なのかをご自身で判断するのは難しいことです。もしも以下のような乳房の症状などでお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

  • 乳輪部・乳頭部の湿疹やただれ
  • 乳房の痛み・違和感
  • 乳房のしこり
  • 授乳中・断乳・卒乳後に母乳が溜まってできたしこりが気になる
  • 授乳中で乳房が張って痛い
  • ブラに分泌物がついていた
  • 脇の下にしこりができた
  • 乳房が変形した・くぼみができた
  • 職場や市の検診で指摘または要精密検査の結果を受けた

検査・診察の結果、精密検査が必要と判断される場合があります。その場合、当院で精密検査を受けられますのでご安心ください。

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診療の流れ|どんな検査をするかご説明

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受付

1.受付

問診票の記入

2.問診票の記入
現在の症状や検診歴、家族歴などを記入します。

マンモグラフィ

3.マンモグラフィ(35歳以上)
34歳以下の方は、マンモグラフィは行いません。35歳以上の方は先にマンモグラフィを撮影します。検査について不安がある方は遠慮なくお申し付けください。

乳腺エコー

4.乳腺エコー

診察

5.診察
マンモグラフィと乳腺エコーの画像を確認しながら、医師が診察をします。心配なこと分からないことがある場合は納得いくまで医師が説明します。精密検査が不要の際は、お会計をして終了です。

精密検査

6.精密検査
精密検査が必要な際は、診察に引き続き検査をします。(後日にご案内をすることもございます。)

精密検査 結果診察

7.精密検査 結果診察
およそ2週間後に来院にて診察、あるいは、スマホのビデオチャットを利用した「オンライン診療」にて結果を説明します。

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乳腺の病気

乳腺の病気

乳腺の病気は大きく分けて以下の2種類あります。

  • 良性疾患
  • 悪性疾患

これらの違いは、

  • 良性疾患は命にかかわることはない
  • 悪性疾患はリンパ管や血管に乗って全身に拡がり、命にかかわる可能性がある

ということです。


乳房のしこりの多くは、乳がんではない良性ですが治療が必要な場合があります。ここでは、良性疾患、悪性疾患それぞれについて詳しく説明します。

良性疾患

乳房の主な良性疾患を以下の7つ紹介します。

  • 乳腺症
  • 乳腺炎
  • 乳腺嚢胞
  • 乳腺線維腺腫(乳房の代表的な良性腫瘍)
  • 乳管内乳頭腫
  • 乳腺の石灰化(良性)
  • 葉状腫瘍

乳房のしこりや痛みを気にして、乳腺外科に診察に来る人は多いです。乳がんではない良性疾患でも治療が必要な場合があります。ここでは、上記7種類の良性疾患について詳しく説明します。

乳腺症

乳腺症とは、乳腺疾患の中で最も多く、30~40代(特に閉経前)の女性に多く見られる良性の病変のことです。以下のような多彩な症状がありますが、すべての症状が出ることは少ないです。

  • 乳房の痛み
  • 違和感
  • しこり
  • 張り
  • 乳頭からの分泌物

原因としては、女性ホルモンとの関係が推定されていますが、はっきりしたことはわかっていません。乳腺症はお薬で治療する方法はありませんが、症状は徐々に軽快に向かうことが多いです。乳腺症と乳がんのしこりの区別をご自身ですることは難しいため、乳腺に異常を感じた場合は乳腺外科での診察をおすすめします

乳腺炎

乳腺炎とは、乳腺に炎症が起こる疾患のことで、大きく分けて以下の2つに区別されます。

  • 急性乳腺炎
  • 慢性乳腺炎

・急性乳腺炎

母乳が詰まり、乳頭から細菌感染が起こることが原因で発生します。授乳期に主に見られる疾患です。主な症状は、乳房の張れや痛み、しこり、高熱などです。症状が初期の段階では抗生剤を服用しますが、症状が進んだ状態では、皮膚を切開して膿のたまりまで管を入れて膿を排出させる必要があります。予防として考えられるのは、乳房マッサージや赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことです。


・慢性乳腺炎

主な症状はしこりや硬結、皮膚の発赤、びらん(ただれること)です。原因が不明な場合も多く、症状や画像所見で乳癌との区別が難しい場合は、細胞を採って確認します。症状が出たら早めに医師に相談しましょう。

乳腺の病気 乳腺の病気

乳腺嚢胞

乳腺嚢胞(乳腺のう胞)とは、乳管が拡張し中に液体が溜まることが原因で起こる疾患です。乳腺症がベースにあり、のう胞を形成することもあるのでしこりや痛みといった症状を伴うこともあります。無症状の人の検診でもおよそ20~30%に見られる疾患です。


がん化することはありませんので基本的に治療は行わず、経過観察も不要のため無処置でよいです。以下の状況によっては、針を刺し液体を抜く治療処置を行うことがまれにあります。

  • しこりの大きさ
  • 痛みなどの症状の有無
  • 見た目の膨らみ

乳腺線維腺腫(乳房の代表的な良性腫瘍)

乳腺線維腺腫とは、10代後半から30代に多く見られる乳腺腫瘍の中では、最も頻度の高い良性疾患です。しこりの症状を感じて受診する人が多いです。原因ははっきり分かっていませんが、女性ホルモンが影響していると考えられています。


がん化はしませんので、小さな線維腺腫の場合には手術をする必要はなく、薬による治療方法もありません。しかし、しこりが大きくなった場合や乳房の見た目が変わった場合、痛みがある場合などは切除による治療を勧めることもあります。

乳管内乳頭腫

乳管内乳頭腫とは、乳頭状腫瘍が乳管内にできる良性腫瘍のことです。主に30代後半から50代によくみられる疾患です。乳頭付近の太い乳管に発生することが多く、乳頭からの出血や乳頭部付近のしこりが主な症状として見られます。


画像診断で乳がんとの区別が難しい場合には、生検を行い確定診断します。根本的な治療方法は外科手術ですが、がんでないことを確認し症状がない場合には必ずしも治療はしません。

石灰化(良性)

乳腺の石灰化とは、乳腺の中にカルシウムが沈着しておこる疾患です。明らかに良性の石灰化は、古くなった線維腺腫の間質が変性したものや異物、動脈硬化が原因となります。良性の石灰化は、悪性のものに比べて比較的大きいことが多いです。また、分布は乳管の走行と一致しません。治療も経過観察も必要ありません。

葉状腫瘍

葉状腫瘍とは、線維腺腫と同様に上皮と間質両方の増生からなる腫瘍です。良性・境界病変・悪性に分類されます。比較的まれな腫瘍で、好発年齢は線維腺腫より高く、40代に最も多い疾患です。しこりの自覚やしこりが急に大きくなる症状はありますが、痛みはありません。


2cmを超える大きさで発見され、しばしば10cmを超えることがあります。葉状腫瘍の治療方法は、良性・悪性にかかわらず外科的切除です。局所再発をすることがあり、再発を繰り返すことで悪性度が上がるため注意が必要です。

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悪性疾患

悪性疾患

悪性疾患とは、乳がんのことです。悪性の腫瘍は、リンパ節に転移をすると他の部位にも転移する可能性があるため、リンパ節に転移する前の早期発見が重要です。「もしかしたら乳がんかも」と悩んでいる人は早めに医師に相談しましょう。

乳がん

乳がんとは乳腺の組織にできる悪性の疾患で、40歳代後半から60歳代後半に多いです。乳房の周りのリンパ節や骨、肺などに転移することがあります。症状は、しこり、乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が非対照になる、乳頭からの出血がありますが、痛みはないことが多いです。また、初期の乳がんには症状がないため、定期的な乳がん検診が非常に有用です。治療方法は、癌の大きさ・タイプ・転移の有無などによって、外科手術や全身治療(化学療法、ホルモン療法、分子標的治療)を選択・併用して行われます。

石灰化(良・悪性の鑑別が必要)

乳腺の悪性を疑う石灰化とは、乳管内に発生したがん細胞が壊死したことで起こる石灰沈着です。石灰化の形状・大きさ・分布を考慮し、悪性の疑いがある場合には追加の検査が必要です。乳がんの初期にできる石灰化はマンモグラフィの検査が有用です。

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乳がん検診の詳細を見る

当院での診療費用と料金表

当院での診療費用と料金表

当院での診療にかかる費用について紹介します。乳腺外科では、「自覚症状の有無」によって保険診療となるか自費診療となるかが決まります。

保険診療の費用

当院は保険医療機関ですので、以下のような症状が認められる方は保険診療の対象となります。

  • 乳房のしこり
  • 乳房の痛み
  • 乳房の違和感
  • 乳頭からの分泌物
  • わきの下のしこり
  • 乳頭部のただれ

上記以外でも精密検査や治療を要する方も対象となります。保険診療ですと費用が2,000円~5,000円になりますので、受診の際は保険証をお忘れにならないようにしてください。

乳がん検診など自由診療(自費診療)の
費用

症状が出ている状態で受ける乳腺診療とは違い、症状のない場合は乳がん検診の対象です。他にも、良性が確定しており自覚症状に変化のない場合、過去に受診歴があり同じ部位に断続的な痛みがある場合には、検診の対象となります。


当院では以下の料金で検診を行っております。

項目 料金(1回)
名古屋市検診(無料クーポン)+乳腺エコー 4,950円 (税込み)
名古屋市検診(500円)+乳腺エコー 5,450円 (税込み)
マンモグラフィ+乳腺エコー 14,300円 (税込み)
マンモグラフィ 8,800円 (税込み)
乳腺エコー 6,600円 (税込み)

※上記は自費診療の場合の料金であり、保険が適用される場合があります。


その他自費診療の料金については、以下のページをご参照ください。

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料金表を詳しく見る

当院の画像検査について

当院の画像検査では乳腺エコーとマンモグラフィを取り扱っております。


乳腺エコーとマンモグラフィには、検査の痛みの有無などそれぞれメリット・デメリットがあります。検査を受ける前にあらかじめ把握しておきましょう。


乳腺エコーとマンモグラフィのメリットデメリットをまとめた表はこちらです。

乳腺エコー マンモグラフィ
メリット ・放射線被ばくがない
・検査に伴う痛みはない
・若年層でもしこりの描出が容易
・乳がん初期に発生する石灰化を描出
・死亡率の低下が証明されている検査
・検査時間が短い(約5分)
・客観的に判定可能
デメリット ・検査時間が長い(約15分)
・乳がん初期に発生する石灰化の描出は難しい
・検査中の1部分の画像しか保存ができない
・検査時に痛みを伴う
・わずかだが放射線被ばくがある
・若年層ではしこりが見つかりにくい

乳腺エコー

乳腺エコー

乳腺エコーは乳房に超音波をあて、乳腺や診察で発見したしこりの状態を調べる検査です。しこりの形や硬さ、血流の状態まで把握できるため、より精度の高い診断が可能です。当院では日本乳がん検診精度管理中央機構の超音波技術検査A判定の女性技師が担当しております。(※男性医師が対応することもあります)

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通常の画像

通常の画像

血流情報を加えた画像

血流情報を加えた画像

速度の遅い血流情報を加えた画像

速度の遅い血流情報を加えた画像
高度な画像処理技術により、わずかな血流情報を描出するため、診断に非常に有用です。

組織の硬さをリアルタイム表示した画像

組織の硬さをリアルタイム表示した画像
乳がんは、一般的に通常の組織より硬いため、硬さの情報は診断に非常に有用です。

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マンモグラフィ:乳房専用の
レントゲン検査

マンモグラフィ マンモグラフィ

マンモグラフィは乳房を撮影することに特化したレントゲンのことです。乳房全体を写し出し、しこりになる前の小さな石灰化を見つけ出します。触診では分からないような小さな乳がんを見つけることに有効な検査です。当院では、「東芝MAMMOREX™ Pe・ru・ru™」という装置を採用しており、より鮮明な画質で診断できます。

女性が女性のために開発した装置で、全体的に丸みのあるフォルムと痛みの少ない圧迫システムを採用しています。



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当院の精密検査(病理検査)

当院の精密検査では、大きく以下2つを行っております。

  • 細胞診
  • 組織診(生検)

視診や触診、画像検査で、乳がんの可能性が完全に否定できない場合に行う検査です。細胞を特殊な色素に染色して、細胞内の異変の有無を観察することを細胞診といい、組織を観察する場合は組織診といいます。ここではそれぞれの検査について詳しく説明します。

細胞診

細胞診はがん細胞の有無を調べるための検査です。注射器で採取した細胞を調べる穿刺吸引細胞診と、乳頭から出る分泌物液を採取してその中の細胞を調べる乳頭分泌細胞診の2種類あります。


診断結果には、以下の4つがあります。

  1. 正常あるいは良性
  2. 鑑別困難(良・悪性の判定が困難な病変)
  3. 悪性の疑い
  4. 悪性

2~4の場合は確定診断のために、組織診(針生検またはマンモトーム生検)の実施が必要です。細胞診の結果をもとに今後の方針の決定しますが、必ず画像所見と対比して総合的に検討します。

穿刺吸引細胞診

穿刺吸引細胞診は、採血と同じ太さの針を使い病変部から細胞を採取する検査方法です。エコーで病変の位置を確認しながら針を刺し、細胞を吸引します。多くの場合麻酔は必要ありません。


所要時間:2〜3分

注意事項:当日の入浴も可能で、問題なく日常生活を送れます。特に注意することもありません。一部の方に、皮下に内出血が発生しますが、1ヶ月後程度になれば消失しますので、様子を見ていただきます。

結果が出るまで:検査の2週間後に結果をオンライン診療、もしくは再受診して頂き、口頭にて説明します。

乳頭分泌細胞診

乳頭から直接分泌物を採取して行う細胞診は、乳頭(乳首)からでている分泌液の中にある細胞の性質を顕微鏡で検査する方法です。

組織診(生検)

組織診(生検)

組織診(生検)とは、「生検」とも呼ばれる検査で、細胞が集まってできている組織を採取し、がんかどうかを調べる検査方法です。生検には「針生検」と「マンモトーム生検」という2種類の採取方法があります

針生検

針生検は乳がんが疑われる場合や、細胞診と画像診断の結果で良悪性の判定が困難な場合などに、確定診断のために行われます。採血針で麻酔をした後、ボールペンの芯ほどの針を病変部位に刺入し、長径0.5~1mm長さ3~10mmの大きさの組織を採取します。


所要時間:15~20分

注意事項:当日の入浴はできません。その他の日常生活は通常通りで大丈夫です。

結果が出るまで:検査の2週間後に結果をオンライン診療、もしくは再受診して頂き、口頭にて説明します。

マンモトーム生検

マンモトーム生検

マンモトーム生検は針生検と同様に、乳がんが強く疑われる場合や、他の検査で診断が困難な場合に行います。直径4mm程度の針を使用し、さらに吸引をしながら組織を採取するため、針生検よりも広範囲で多くの組織が採取できるメリットがあります。また、早期乳がんの小さなしこりや微小病変の乳がん確定診断にも有用な検査です。局所麻酔を行った後に検査をしますので、痛みはありません。


所要時間:15分

注意事項:当日の入浴はできません。

結果が出るまで:検査の2週間後に結果をオンライン診療、もしくは再受診して頂き、口頭にて説明します。

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乳腺外科に関するよくあるお悩み・疑問

乳腺外科に関するよくあるお悩み・疑問

乳腺外科を受診するときに、よく寄せられる疑問やお悩みにお答えします。受診をご検討中の方はぜひご覧ください。

胸に痛みを感じるのですが、
乳がんでしょうか?

乳房の痛みの多くは、ホルモンバランスの影響や乳腺症など良性の変化によるもので、乳がんのせいで痛みが出ているわけではありません。

しかし、乳房の痛みをきっかけに受診をして、その痛みと関係ないところでたまたま乳がんが見つかるなどの場合もあります。そのため、胸のまわりに何か違和感を覚えたらすぐに乳腺外科を受診してみてください。

乳腺外科へはどのような服装で
行けばいいでしょうか?

診察や検査を行うときには、上半身の服を脱いでいただく必要があります。そのため、着脱しやすい上下セパレートのものをおすすめ致します。また、必要に応じて、検査着のご用意もありますのでご安心ください。

乳腺外科での検診が恥ずかしいです。

当院では、リラックスした雰囲気を作り、患者様の緊張をほぐしてから診察できるよう努めております。乳がんは早期発見・治療を行えば完治することが多い病気です。ぜひ、勇気を出して検診に来られることをおすすめします。

豊胸手術をしているのですが乳がん検診に問題はありませんか?

豊胸手術後に受診される方は、手術の内容によって適切な検査を実施します。検査を担当するものにお伝えください。

乳がんだった場合、手術には
どのようなものがありますか?

乳がんは進行すると腋の下のリンパ節に転移することが多いです。転移が認められない場合は乳房の一部または全体を摘出する手術を行います。転移が認められた場合は、病変部分をリンパ節まわりの脂肪組織ごと切除する腋窩リンパ節郭清という手術になります。

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