

乳腺症
乳腺症とは、最も頻度の高い、乳腺内で発生する良性の変化です。乳房の痛み、しこり、張り、違和感といった多彩な症状が出現します。画像診断では異常を認めない場合が多いですが、症状によって乳腺症と推定診断します。
劇的に症状を改善させるお薬はありませんが、徐々に軽快することが多いです。乳腺症ががんに変わることはありません。
乳腺のう胞
乳腺のう胞は乳腺内に液体がたまることを言います。腫瘍ではないため、吸収されれば消失します。そのまま吸収されない場合もあります。無症状の検診でも2~3割で発見されます。がんに変わることはありません。
乳腺線維腺腫
乳腺線維線種とは、乳腺腫瘍の中では最も頻度の高い良性腫瘍です。10代後半から30代に多く発症します。がんに変わることはありません。
まれではありますが、大きくなり美容上の問題が気になる場合には、手術で切除をすることをお勧めする場合もあります。
乳管内乳頭腫
乳管内乳頭腫とは、乳腺内の乳管とよばれる管の中にできる良性腫瘍です。症状は乳頭から血の混じったの分泌物です。根本的な治療は外科手術ですが、がんでないことを確認し症状がない場合には必ずしも治療はしません。
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主に、マンモグラフィと乳腺エコーの2つがあります。それぞれについて解説いたします。
マンモグラフィ | 乳腺エコー | |
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メリット | ・乳がん初期に発生する石灰化を描出 ・死亡率の低下が証明されている検査 ・検査時間が短い(約5分) ・客観的に判定可能 |
・放射線被ばくがない ・検査に伴う痛みはない ・若年層でもしこりの描出が容易 |
デメリット | ・検査時に痛みを伴う ・わずかだが放射線被ばくがある ・若年層ではしこりが見つかりにくい |
・検査時間が長い(約15分) ・乳がん初期に発生する石灰化の描出は難しい ・検査中の1部分の画像しか保存ができない |