【2026年8月17日】ドロエチフレックス処方開始のお知らせ
2026.08.17
ドロエチフレックス配合錠「バイエル」の処方を開始しました
2026年8月17日より、当院で「ドロエチフレックス配合錠『バイエル』」の処方を開始しました。
ドロエチフレックスは、月経のような出血が起こる回数を減らす「連続投与」ができる、ヤーズフレックス配合錠の後発医薬品です。
薬剤の選択や、現在服用しているピルからの切り替えは、症状や既往歴などを確認したうえで医師が判断します。
ドロエチフレックスのポイント
・ヤーズフレックスのAG(オーソライズド・ジェネリック)です
・月経回数を減らす「連続投与」ができます
・3割負担の場合、薬剤費は1シート(28錠)約830円が目安です
・ヤーズフレックスと比べ、1シートあたり約1,400円負担を抑えられます
当院では2026年8月17日から処方を開始しています
薬剤の選択や切り替えは、診察後に医師が判断します。ご希望の薬剤が必ず処方されるわけではありません。
ドロエチフレックスとは
ドロエチフレックス配合錠「バイエル」は、ヤーズフレックス配合錠の後発医薬品です。
月経困難症や子宮内膜症に伴う痛みなどの治療に使用する、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)です。
ヤーズフレックスと同じように、毎月月経のような出血を起こす「周期投与」と、服用を継続して出血の回数を減らす「連続投与」の両方を選択できます。
ドロエチフレックスは、日本では避妊を目的とした薬として承認されていません。
月経困難症などの治療薬として、診察のうえで処方します。
連続投与と周期投与の違い
低用量ピルの服用方法には、大きく分けて「周期投与」と「連続投与」があります。
| 服用方法 | 特徴 |
| 周期投与 | 一定期間服用したあとに休薬期間を設け、原則として毎月、月経のような出血を起こす方法です。 |
| 連続投与 | 薬を続けて服用し、月経のような出血が起こる回数を減らす方法です。ドロエチフレックスでは、決められた条件のもとで最長120日間まで連続服用できます。 |
連続投与は、月経そのものの回数を減らすことで、生理痛や月経に伴う生活上の負担が起こる機会を減らすことを目的とした服用方法です。
ヤーズフレックスの国内臨床試験では、140日間に月経痛があった日数は、連続投与群で平均11.9日、周期投与群で平均15.3日でした。
これまで費用面から周期投与を選択していた方にとっても、ドロエチフレックスの発売により、連続投与への切り替えを検討しやすくなりました。
ただし、連続投与がすべての方に適しているわけではありません。服用中に不正出血が続くこともあるため、症状や体調、既往歴、現在の服用状況などを確認して服用方法を決定します。
ドロエチフレックスの費用
これまで連続投与に使用してきた主な薬剤は、ヤーズフレックスとジェミーナでした。いずれも先発医薬品であるため、後発医薬品のピルと比べると、患者さんの薬剤費が高くなりやすいことが課題でした。
今回、ヤーズフレックスの後発医薬品であるドロエチフレックスが発売され、同じ連続投与を、これまでより費用を抑えて選択できるようになりました。
3割負担の場合の薬剤費の目安
| 薬剤 | 1シート(28錠)の目安 |
| ドロエチフレックス | 約830円 |
| ヤーズフレックス | 約2,250円 |
| 差額 | 約1,400円安くなります |
上記は、3割負担の場合の薬剤費の目安です。診察料、処方に伴う費用、検査料などが別にかかる場合があります。また、自己負担割合などによって実際の窓口負担額は異なります。
ドロエチフレックスはヤーズフレックスのAGです
ドロエチフレックスは、AG(オーソライズド・ジェネリック)と呼ばれる後発医薬品です。
一般的な後発医薬品では、先発医薬品と有効成分や有効成分の量は同じでも、添加剤や製造方法が異なる場合があります。
ドロエチフレックスは、ヤーズフレックスと原薬、添加剤、製造方法が同一です。そのため、一般的な後発医薬品よりも、先発医薬品との製剤上の違いが全くない薬です。
一方で、薬の名称、包装、識別表示、薬価などは異なります。また、AGへ変更すれば副作用が絶対に起こらないという意味ではありません。
「ドロエチ」と「ドロエチフレックス」の違い
「ドロエチ配合錠」と「ドロエチフレックス配合錠」は名称が似ていますが、もとになった先発医薬品と服用方法が異なります。
| 項目 | ドロエチ配合錠 | ドロエチフレックス配合錠 |
| 先発医薬品 | ヤーズ配合錠 | ヤーズフレックス配合錠 |
| 1シートの構成 | 実薬24錠+プラセボ4錠 | 28錠すべて実薬 |
| 主な服用方法 | 24日間服用し、4日間プラセボを服用 | 周期投与または連続投与 |
| 連続投与 | 承認された標準的な服用方法ではありません | 月経回数を減らす服用方法を選択できます |
どちらが適しているかは、薬の価格だけでは決まりません。生理痛の程度、月経回数を減らしたいか、これまでの副作用や不正出血、既往歴などを確認したうえで医師が判断します。
ヤーズフレックスを服用中の方へ
現在、ヤーズフレックスは当院への入荷が難しい状況となっています。
当院では、現在の在庫がなくなり次第、ヤーズフレックスの院内処方を終了し、診察のうえで原則としてドロエチフレックスへの切り替えをご案内する予定です。
自己判断で薬を変更したり、服用を中止したりせず、次回の診察時に切り替えについてご相談ください。
ドロエチフレックスについても、今後の入荷や流通状況によって、一時的に処方できない場合があります。
周期投与から連続投与への切り替えを希望する方へ
現在、毎月月経のような出血を起こす周期投与のピルを服用している方も、連続投与への変更を相談できます。
・生理痛で学校や仕事を休むことがある
・月経のたびに鎮痛薬が必要になる
・月経量が多く、日常生活に支障がある
・月経の回数を減らしたい
・費用面から連続投与を選択しにくかった
現在服用しているピルからの切り替えを検討している
薬剤の選択や切り替えは、症状、年齢、喫煙の有無、片頭痛、血栓症のリスク、既往歴、服用中の薬などを確認したうえで医師が判断します。
予約画面では「婦人科」を選択してください。薬剤の選択や切り替えは、診察後に医師が判断します。
服用中に注意する症状
ドロエチフレックスを含む低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬では、頻度は高くありませんが、血栓症が起こることがあります。
服用中に次のような症状が現れた場合は、服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
・片方の脚の急な痛みや腫れ
・突然の息苦しさや胸の痛み
・突然の激しい頭痛
・手足の脱力や麻痺
・言葉が出にくい
・急な視力低下
よくある質問
ドロエチフレックスはいつから処方できますか?
当院では、発売日の2026年8月17日から処方を開始しています。ただし、在庫や流通状況によって、一時的に処方できない場合があります。
ドロエチフレックスの値段はいくらですか?
3割負担の方では、薬剤費は1シート(28錠)約830円が目安です。診察料などが別にかかる場合があります。
ヤーズフレックスと全く同じ薬ですか?
原薬、添加剤、製造方法はヤーズフレックスと同一です。一方で、名称、包装、識別表示、薬価などは異なります。
ヤーズフレックスから切り替えられますか?
診察のうえ、切り替えが適切と判断した場合は変更できます。自己判断で服用を中止せず、次回の診察時にご相談ください。
ドロエチとドロエチフレックスは同じ薬ですか?
有効成分の種類と量は同じですが、1シートの構成と承認された服用方法が異なります。
公式情報・参考資料
久光製薬「薬価基準収載のご案内」
バイエル「オーソライズド・ジェネリックの情報提供開始に関するお知らせ」
ドロエチフレックス配合錠「バイエル」電子添文・インタビューフォーム
更新履歴
2026年6月19日:発売予定情報を公開しました。
2026年8月17日:正式発売および当院での処方開始を確認し、内容を更新しました。

