マンモグラフィのFADとは?意味や原因を解説
2026.02.10
FAD
乳がん検診(マンモグラフィ)の結果に 「FAD」 や 「局所的非対称性陰影」 と書かれていると、「がんなのでは…」と心配になりますよね。
FADは focal asymmetric density(局所的非対称性陰影) の略で、マンモグラフィで左右を比べたときに、一部分だけ乳腺が白く見えて左右差がある という所見です。乳房は左右が全く同じというわけではないため、正常の場合と病気のある場合の両方が考えられます。
FADの原因
正常な乳腺の重なり
・正常な乳腺の左右差
・乳腺の重なり
撮影する際の立つ位置やからだの力の入り具合などにより、正常な乳腺が重なり病気のように写ったもの
病気がある場合
乳がんや良性の腫瘤があり、部分的に白く写ったもの
受診の目安
検診結果に「要精密検査」と書かれている場合は、放置せず早めに精密検査 を受けましょう。
実際に精密検査を受けた方の約95%は、精密検査の結果「良性」もしくは「異常なし」と判定されており、残念ながら5%の方にがんが発見されています。
精密検査の持ち物
・一次検診の結果
・マンモグラフィの画像
取り寄せが可能な方は、CDRにてマンモグラフィの画像をご持参ください。
取り寄せが難しい方は、当院にて撮影をします。
検診の結果を待たずに受診した方がいい場合
・しこりを触れる/片側だけ硬い感じが続く
・乳頭から分泌がある(血性など)
・皮膚のひきつれ、えくぼ様の変化
・乳房の一部が赤い・熱感がある、痛みが長引く
FADについてよくある質問
FADについてよくある質問をまとめました。
Q.FADは乳がんですか?
A. FAD=乳がんではありません。 FADはマンモグラフィで左右差として濃く見える所見名で、乳腺の重なりや乳腺の左右差でも起こります。
ただし、病変が隠れている可能性を否定できないため、必要に応じて精密検査で確認します。
Q.精密検査は何をしますか?
A. まず検診結果(結果用紙や画像)を確認します。画像が手元にない場合は、当院でもマンモグラフィを撮影し、FADが実際にあるかを確認します。
その上で、必要に応じて 乳腺エコーを行い、病変がないか確認します。
Q. 前回もFADと言われました。今回も同じなら大丈夫?
A.結果表では、前回と同じ位置のものを指摘しているかどうかは分からないことが多いです。自己判断せずに精密検査を受けましょう。
Q. FADと「腫瘤」は違いますか?
A.FADと「腫瘤」は異なります。FADは腫瘤と断定できない影がある場合に判定します。
「腫瘤」と記載がある場合も精密検査が必要です。
Q.FADと診断された場合、がんが見つかる可能性はどのくらいですか?
A.当院にてFADと記載のある方の精密検査を実施した場合、実際に病変(良性と悪性)が見つかる確率はおよそ2~3%で、ほとんどの場合はマンモグラフィの再撮影や乳腺エコーのによって、異常なしと診断されます。
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